名前

mkdfa.pl — Julius 形式の文法をオートマトンに変換するコンパイラ

概要

mkdfa.pl [options...] {prefix}

Description

mkdfa.pl は Julius の文法コンパイラです.記述された文法ファイル (.grammar) と語彙ファイル (.voca) から,Julius用の有限状態オートマトンファイル (.dfa) および認識辞書 (.dict) を生成します.カテゴリ名と生成後の各ファイルで用いられるカテゴリ ID 番号との対応が .term ファイルとして出力されます.

各ファイル形式の詳細については,別途ドキュメントをご覧下さい.

prefix は,.grammar ファイルおよび .vocaファイルのプレフィックスを引数として与えます.prefix.grammarprefix.vocaからprefix.dfaprefix.dictおよび prefix.termが生成されます.

バージョン 3.5.3 以降の Julius に付属の mkdfa.pl は, dfa_minimize を内部で自動的に呼び出すので, 出力される .dfa は常に最小化されています.

Options

-n

辞書を出力しない..voca 無しで .grammar のみを .dfa に変換する ことができる.

ENVIRONMENT VARIABLES

TMP または TEMP

変換中に一時ファイルを置くディレクトリを指定する. 指定が無い場合, /tmp, /var/tmp, /WINDOWS/Temp, /WINNT/Temp の順で最初に見つかった場所が使用される.

EXAMPLES

文法ファイル foo.grammar, foo.vocaに対して以下を実行することで foo.dfafoo.vocaおよびfoo.termが出力される.

% mkdfa.pl foo

SEE ALSO

julius ( 1 ) , generate ( 1 ) , nextword ( 1 ) , accept_check ( 1 ) , dfa_minimize ( 1 )

DIAGNOSTICS

mkdfa.pl は内部で mkfa および dfa_minimize を呼び出します.実行時,これらの実行ファイルが,この mkdfa.pl と同じディレクトリに置いてある必要があります. これらはJulius に同梱されています.

COPYRIGHT

Copyright (c) 1991-2008 京都大学 河原研究室

Copyright (c) 1997-2000 情報処理振興事業協会(IPA)

Copyright (c) 2000-2008 奈良先端科学技術大学院大学 鹿野研究室

Copyright (c) 2005-2008 名古屋工業大学 Julius開発チーム

LICENSE

Julius の使用許諾に準じます.