mkbinhmm — バイナリ HMM 変換
mkbinhmm
[-htkconf HTKConfigFile
] {hmmdefs_file} {binhmm_file}
mkbinhmm は,HTKのアスキー形式のHMM定義ファイルを,Julius用のバイナリ形式へ変換します.これを使うことで Juliusの起動を高速化することができます.
この音響モデルの特徴抽出条件を出力ファイルのヘッダに埋め込むことができます.埋め込むには,学習時に特徴量抽出に用いた HTK Config ファイルを
"-htkconf
" で指定します.ヘッダに抽出条件を埋め込むことで,
認識時に自動的に必要な特徴抽出パラメータがセットされるので,便利です.
入力として,HTKアスキー形式のほかに,既に変換済みのJulius用バイナリHMM
を与えることもできます.-htkconf
と併用すれば,
既存のバイナリHMMに特徴量抽出条件パラメータを埋め込むことができます.
mkbinhmm は gzip 圧縮されたHMM定義ファイルをそのまま読み込めます.
-htkconf
HTKConfigFile
学習時に特徴量抽出に使用したHTK Configファイルを指定する.指定さ れた場合,その中の設定値が出力ファイルのヘッダに埋め込まれる. 入力に既にヘッダがある場合上書きされる.
hmmdefs_file
変換元の音響モデル定義ファイル (MMF).HTK ASCII 形式,あるいは Julius バイナリ形式.
hmmdefs_file
Julius用バイナリ形式ファイルの出力先.
HTK ASCII 形式の HMM 定義をバイナリ形式に変換する:
%
mkbinhmm hmmdefs.ascii binhmm
HTKの設定ファイル Config の内容をヘッダに書き込んで出力:
%
mkbinhmm -htkconf Config hmmdefs.ascii binhmm
古いバイナリ形式ファイルにヘッダ情報だけ追加する:
%
mkbingram -htkconf Config old_binhmm new_binhmm